ICT化施策について感じる違和感

近頃、世間ではICT化が叫ばれている。その前はIT化が叫ばれていた。
ICT(Information and Communication Technology)は、「情報通信技術」の略であり、IT(Information Technology)とほぼ同じ意味合いである。
ICTとITを明確に使い分けるケースもあるみたいだが、個人的には今までIT化と呼んでいたものの呼び名がICT化に変わっただけだと捉えている。
ただの流行りである。

国や地方自治体は、ICT化推進施策という名の元、業務効率化のシステムに対して補助金を出している。
ICT化推進施策には業務効率化だけでなく、小学校でのプログラミング教育の義務化なども含まれる。

現職は、ICT化システムを提供するベンダーなので、まさにその恩恵に授かっている。
その立場で言うのもなんだが、個人的にはICT化と称して国がシステムの導入に補助金を出すことに少し違和感がある。

具体的な例が合ったほうがわかりやすいと思うので、ここでは保育園の例を挙げる。
意外と思われる方も多いかもしれないが、保育士の業務は子どもの世話をするだけではない。
子どもと接している時間と同じくらい書類作成業務などの事務作業に時間を使っているのである。

書類作成業務をICT化することによって軽減しようという施策は一見すると間違っていないように見える。
ただ、作成している書類自体に無駄なものが多いのである。
月案・週案・個人案といった形で保育計画を書かされたり、その他にも認可保育園などでは助成金が出るのでその監査のために書類を書く必要がある。
すべてが書類が無駄という訳ではないが、現状だと重複した内容のものを何枚も書かされたり、監査のためだけの書類になってしまっているものが多いと感じる。

最終的にはICT化システムの導入に補助金を出すという施策に落ち着いても良いのだが、その前にこれらの不要な業務をなくすことはできないのかと思う。
日々働く中でそもそも不要な業務を効率化するシステムを作っていると感じ、もやもやしてしまう。

連絡帳の電子化や蓄積したデータの分析などICT化しないとできないことはあるだが、現状のICT化推進施策は短絡的過ぎないかと思うのであった。

戯言

Posted by ハヤシ